
「リーダー」と聞いて、
どんな姿を思い浮かべるでしょうか。
堂々と声を張り上げ、力強くチームを牽引する人。
明確なビジョンを語り、周囲をぐいぐい引っ張っていく人。
そうした「分かりやすいリーダー像」を
イメージする方は多いかもしれません。
自分がその立場になったとき、
あるいは理想のリーダーを求めるときに
無意識に
その「既存の型」を目指そうとしてしまいます。
けれど、ここでひとつの疑問が浮かびます。
「では、発言やアピールが苦手な人は、リーダーになれないのだろうか?」
小向日素子さんの
『ナチュラル・リーダーシップの教科書』という
本を読みながら考えたのは、そんな問いでした。
1. 「誰かの真似」がもたらす摩擦と疲弊
何かに挑戦するとき、
最初は誰かの模倣から入るのが一番ラクです。
お手本がある安心感は大きく、
迷う時間を減らしてくれます。
コーチングスキルの1つにも
「モデリング」という方法があり、
すでに自分の目標を達成している人の言動を
自分に落とし込むことで
目標の達成を目指すというものがあります。
しかし、
自分とは資質も価値観も異なる「誰かのやり方」を
そのままなぞり続けようとすると、
どこかで必ず違和感が生まれます。
「今までこの方法でやってきたから」と
合わないやり方を無理に貫く
自分の本来の良さを消し、
「まるで別の誰か」になろうとする
結果として、心身ともに疲れ果たしてしまう
「真似」は初期の補助輪としては優秀ですが、
いつまでもその車輪に頼っていては、
自分らしいスピードも心地よい走り方もできない
というデメリットがあります。
2. 「自分を活かす」エネルギーの使い方
では、
なぜ人は合わない真似を続けてしまうのでしょうか。
1つ考える理由は、
「自分をどう活かすか」を掘り下げて考えること自体に、
かなりエネルギーを使うから。
自分の強みや特性を観察し、
チームの中でどう役立てるかを試行錯誤するよりも、
すでに用意された「他人の型」を借りてくるほうが
短期的にはずっとラクに思えるのかもしれません。
けれど、そこに大きな分岐点があります。
常に自分を偽り、すり減っていく道
自分らしさを発揮しながら、心から楽しんで貢献する道
後者の「自分を活かす視点」を持てるようになると、
誰の真似をする必要もなくなります。
自分ならではの関わり方でチームに貢献できている実感は、
大きな充実感へとつながっていきます。
例えば、卑近な例で申し訳ないのですが
職場でボクが「お子さま」に対して行う検査。
楽しんで練習を続けてきたことが
「お子さま」やその保護者の方、
職場の同僚のお役に立つことに強い幸せを感じています。
3. モデリングから「自分らしいシフト」へ
最初から100%自分流で上手くいく人ばかりではありません。
最初は憧れの誰かをモデルにし、
やり方を真似てみてもいいのだと思います。
大切なのは、
その途中で「調整(チューニング)」を入れる柔軟性です。
「このやり方はしっくりくるけれど、ここは自分には合わないな」
「声を張る代わりに、
一人ひとりの意見を丁寧に聴く形でチームを支えてみようかな」
そうやって試行錯誤を重ねながら、
少しずつ「自分の良さを発揮する方法」へとシフトしていく。
この柔軟な姿勢こそが、
自分も周囲も心地よくいられる
「ナチュラルな姿」を作り出していく
そんなふうに考えたのですが
みなさんはどのように思われますか。
自分自身に問いかけてみたい2つの視点
今回ここで考えたことは、
リーダーシップという枠組みを飛び越えて、
私たちが日常や組織で
自分らしく生きていくためのヒントであるようにも思います。
1. 自分の良さは、どんなところにあるだろう?
2. 自分が楽しみながら、誰かの役に立てる方法は何だろう?
「理想の誰か」を目指して疲れてしまう前に、
まずは「今の自分にある持ち味」に目を向けてみる。
少し時間に余裕がある週末に
そんなことを考えて見るのも良いと思います。
そんな小さな視点のシフトから、
自分らしい新しい関わり方が始まっていくのかもしれません。
今週末もわたしたち自身にとって
学びの多い時間が訪れますように…
最後までお読みいただきありがとうございました。
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